地球にやさしい建築工房 前川材木店 / Natural Works Studio MAEKAWA

木と土と、
光と風と、
暮らしとともに。


創業以来、地域の住まいを見つめ続けてきた前川材木店。
家づくりを手掛けるようになっても変わらないのは、
木や土、漆喰、石、紙などの自然素材との共生。
そして、そこに根付いた風土との共存です。

四国の木をふんだんに取り入れるのは、
木々が育った母なる森に近い環境を再現するため。
木は家になっても生き続けているのです。

自然素材を使った空間で
自然の力を借りて、営む暮らし。
四季の移ろいを感じられる
叙情豊かな住まいを、これからも創り続けていきます。

PROJECT STORY
生死の境で見つけた
“やるべきこと”。

前川材木店四代目が命をかけて見つけたもの。それは、健康で幸せな生活を営むための自然素材の家だった。自らの健康と対峙したからこそ分かった、自然と共生する家づくりへの使命。老舗材木店の代表・前川博樹が考える、家づくり、暮らし、生きることへの想いとは。

木とともに育ち、
建築家を夢見るようになる。

昭和44年、材木・製材業を営む家に長男として生まれた。物心ついたときから木に囲まれて育った。廃材でおもちゃを作って遊ぶ毎日。父の働く背中を見ていたため、幼いころから「いつかは自分も建築家に」という漠然とした想いだけはあった。

少年から青年へと成長しても、建築家になりたいという志は変わらなかった。高校卒業後は、大学の建築科で専門知識を習得。地元の大手ビルダーへ就職し、本格的に家づくりの道を歩み始めた。

忙殺される日々のなか、
突然の病に倒れる。

小さいころからの夢を叶えたはずだったが、謀殺されるほどの大量の業務をこなすだけの毎日。仕事へのこだわりや想いよりも、仕事を終わらせることに終始していた。もちろん、夢を語ることもなければ、将来のビジョンも見出せずにいた。ただ、がむしゃらだった。

そんな毎日に体は悲鳴を上げていた。
そして、倒れた。
26歳。長女が誕生してから1か月後のことであった。
突然の病は、思いがけず難病の宣告という過酷な試練とともに与えられた。
26歳という若さで、まさかの「死」と向き合うことになったのだ。

たどり着いたのは、
体にやさしい自然素材の家づくり。

その後幸いにも手術は成功し、仕事へ復帰できることに。
ただ、療養中に死と直面したことで、仕事に対する考えや家族への想いは大きく変わっていた。
「自分が大きな病気になって改めて、当たり前が当たり前ではないことを知らされましたね。健康でいられることの幸せや家族の大切さを痛感しました。そして、これからは、周りの人たちが健康で幸せな暮らしを実現できる仕事をしていきたいと強く思ったんです」。

自分のできること。それは家づくりだった。体に優しい自然素材の家を手がけていこうと決意した。その思いを実現するために、勤めていた会社を辞め、実家の材木店を継いだ。29歳のときのことだった。

自分の考えが間違いないと、
確信に変わったドイツ研修。

家業を継いでからは、木材の買い付け・配達などをこなしながら、自然素材を生かした家づくりを追求した。同志とともにPR活動やキャンペーンを積極的に展開。当時、安価で耐久性のある人工素材が台頭してきており、なかなか自然素材に対する価値を認めてもらえなかった。

「ただ、私は自然素材のもつ力を信じていました」。
永遠に朽ちない素材はない。けれど自然素材であればメンテナンスをしながら、快適な環境を作り続けることができる。地道な活動の甲斐もあって、その良さは多くの人に知られ、受け入れられるようになった。

あるとき、環境先進国のドイツに行く機会が与えられた。そこで見たのは自然と共存する建築。
「衝撃でしたね。そしてまだまだやらなきゃならないことがあるんだと気持ちを奮い立たせることができました」。
自然素材の家づくりに確信をもてた瞬間だった。